米粉で食のハンデを解消!

米粉で食生活が豊かに

パスタやケーキが食べたいけれども、小麦アレルギーだから食べられない…そのように、食物アレルギーを持つ人の多くが、食べたい物を諦めざるを得なかったという経験をしているようです。しかし、最近ではあるものを小麦粉の代わりに使うことで、小麦アレルギーを持つ人でも安心して料理を楽しめるような環境が整ってきました。

あるものの正体とは、米粉です。米粉はお米を粉状になるまで細かく砕いたものです。お米はグルテンを含まない食品として知られていますが、他にも良質なアミノ酸やタンパク質を含み、ほとんどが国産で安全性が高いなど、魅力いっぱいの食品でもあります。

小麦アレルギーがある人は、小麦が含まれている料理を食べることができないという、食のハンデを抱えています。しかし、小麦粉の代わりに米粉を使った料理であれば、パスタやうどん、ピザ、ケーキなど、様々なものを食べることができるのです。これは食のハンデを解消し、食にハンデを持つ人も持たない人も、一緒に食べることを楽しもうというフードバリアフリーの考えを実現させることにもなります。

とはいえ、米粉を使った料理にはまだ馴染みがないという人も少なくはありません。米粉を使うことにはメリットもデメリットもあります。

 

米粉のメリット

メリットとしては、米粉は料理に使いやすく、その上おいしいということが挙げられます。米粉はダマになりにくいので、小麦粉のようにふるいにかけることなく、そのまま使うことができます。また、米粉で作った麺類やパン、洋菓子などは、小麦粉で作ったものに比べると、モチモチとした食感を楽しむことができます。それに、元々普段食べているお米ですので、何の違和感もなく口にすることができます。

他に、ヘルシーであることもメリットとなります。米粉と小麦粉の油の吸収率を比較してみると、米粉の方が油を吸収しにくいという性質を持っています。分かりやすいのが、米粉と小麦粉を天ぷら粉として使用した場合です。米粉を使って天ぷらを揚げた方が、よりサクサクとした仕上がりになります。揚げ物は好きだけど油の摂取は控えたい、という人にもぴったりです。

さらに、栄養価が高いというメリットもあります。米粉は小麦粉よりも良質なタンパク質を多く含んでいて、特に必須アミノ酸という私たちの体に欠かすことのできない栄養が優れています。

 

デメリットもあるけど、メリットの方が上!

メリットがある一方、デメリットもあります。それは米粉が手に入りにくいという点です。最近は米粉を販売しているスーパーも増えてはきましたが、どのスーパーにも必ずあるというわけではないというのが現状です。小麦粉であればどのスーパーにもあるので、購入のしやすさという面では小麦粉に劣ります。また、値段も小麦粉に比べて高くなっています。米粉の使用頻度が高ければ家計にも大きく影響してしまいます。

このようにメリットもデメリットもある米粉ですが、総合的に見るとメリットの方が圧倒的に勝っています。米粉は小麦粉アレルギーなど食にハンデを持つ人だけでなく、ハンデを持たない人にとっても優しい食品なのです。