ホテルが取り組む食のバリアフリー

食のハンデとは

食のハンデという言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。食のハンデとは、食物アレルギー体質であったり、宗教の戒律で食べることを禁止されている食材があったり、病気で食事療法を行っていたりと、食べるということに対して何らかの制限がある状態のことを言います。

 

旅行先での食事

食に対して何らかのハンデを抱えている場合に困るシーンの一つが、旅行先での食事です。特に食物アレルギーがある場合には、料理を頼む際に、その料理にアレルギーの原因となる食材が入っていないということが必須条件となります。もしも誤ってアレルギーの原因となる食材を口にしてしまうと、アレルギー症状が出てしまうためです。軽度で済めばまだ良いですが、重度の場合には命に関わることもあるので、細心の注意を払うことが重要なのです。

ホテルや旅館などの宿泊施設を利用する場合であれば、食物アレルギーなどにも配慮した環境や食事を提供してもらうことができるので安心です。旅館やホテルを利用する人の中には、食物アレルギーなど食に対してハンデを抱えている人もいますし、宗教によって食べてはいけないと決められている食材があるという人もいます。そのような様々な食の様式に対応し、ゲストに快適に過ごしてもらうため、ホテル業界では既に食に対するバリアフリーは当たり前のこととして広まっています。

 

株式会社ナクア ホテル&リゾーツマネジメントの取り組み

株式会社ナクア ホテル&リゾーツマネジメントでは、食のポリシーの一つとして、食のバリアフリー化を掲げています。具体的な取り組みとしては、食物アレルギーへの対策、摂取カロリーが制限されている人への対策、年齢によって食にハンデを抱えている人への対策、宗教上の食に関する戒律について研究することが挙げられています。

食物アレルギーへの対策としては、スタッフが講演会や啓蒙活動などによって、食物アレルギーへの知識を習得し、理解を深めるところからスタートします。その上で食物アレルギーを持つゲストに接し、アレルギーに対応する環境作りを実施しているのです。このような取り組みは、ゲストの安心感や満足感に大きく影響してくることです。

また、ホテル内では、アレルギー除去メニューの開発を行ったり、メニューにアレルギー食品について表記したりと、アレルギーに関する心配をする必要がないように、環境が整えられています。さらに、ゲストから食物アレルギーについての相談があった場合に対応する窓口も設置されています。相談窓口があるということで、ゲストは気軽にリクエストを伝えることができますし、何より心強さを感じることができるでしょう。

今回は株式会社ナクア ホテル&リゾーツマネジメントの取り組みを例に挙げましたが、どこの旅館やホテルにおいても、このようなサービスは当然のこととして対応している場合がほとんどです。旅館やホテルが食のバリアフリー化に力を入れているからこそ、私たちの安心で快適な旅行が実現しているのです。