こんな人は注意!【種類別】食物アレルギーの症状

食物アレルギーを発症しやすい人とは

近年、大人になってから食物アレルギーを発症する人が増えています。大人がアレルギーを引き起こしやすい食べ物は、小麦粉、くだもの、魚、甲殻類です。以前は大丈夫だったのに、突然アレルギー症状が現れるので、初めのうちは何が原因で症状が出ているのかに気がつかないケースもあるでしょう。

特にアレルギーを発症する可能性が高い人は、親がアレルギー体質の人、花粉症を患っている人、アトピー性皮膚炎の人です。発症のタイミングも様々ですが、疲労やストレスが溜まっているときや体の具合が悪いとき、食べた直後に運動したときなどは発症しやすい状態となっています。

 

食物アレルギーの種類

一般的によく知られているのが即時型食物アレルギーです。これは子どもから大人まで発症する可能性があるもので、原因となる食べ物を口にした後すぐから2時間程度の間に、何らかの症状が出てくるという特徴を持っています。

次に、口腔アレルギー症候群です。これは近年増加している、新しい種類の食物アレルギーです。発症するのは成人女性が多く、原因となる食べ物が口内の粘膜に触れることにより症状が出てきます。食べ物を口にしてから15分以内に、唇や口内に痒みやイガイガを感じるようになります。蕁麻疹や腹痛など、即時型食物アレルギーと同じような症状が起こる場合もあります。花粉症を患っている人がメロン、桃などの果物やスイカ、トマトなどの野菜を食べたときに発症しやすいというデータもあります。

最後に、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーです。原因となる食べ物を口にしてから、あまり時間を空けずに激しい運動をした場合に現れるアレルギーのことです。原因となる食べ物として多いのは、小麦や魚介類です。食事をしてから時間を空けずに激しい運動をすると、原因となるアレルギー物質を過剰に吸収してしまい、結果的にアレルギー症状が現れるというのが有力な説です。症状としては、蕁麻疹などの皮膚、激しい咳き込みなど呼吸器に異常が現れます。

即時型食物アレルギー、口腔アレルギー症候群、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーのどのアレルギーも、症状が重い場合には血圧の低下や呼吸困難などのアナキラフィシーを引き起こす可能性があります。命に関わるケースもありますので、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。また、軽度だからといって放置せず、一度医師の診察を受けておくと安心です。

 

安心して食事をするために

年齢を問わず、食物アレルギーへの関心は高まり続けています。大人になってから発症した食物アレルギーは完治させることが難しく、原因となる食べ物を摂取しないようにするしかありません。しかし、特に外食するときは、料理に原因となる食べ物が入っているのかどうかがわかりにくいという困り事がありました。

それを解消するために広まってきているのが、フードバリアフリーです。料理に使っている材料を表示することで、食に対してハンデを持つ人でも安心して食事を楽しむことができるというわけです。人間が生きていく上で欠かせない食だからこそ、様々な工夫で楽しみたいものです。